減薬と認知症改善に関する産学共同の取り組み

株式会社らいふ[本社:東京都品川区]は、「生きる力を引き出す介護」を事業理念として、東京・神奈川・千葉・埼玉の13県にて現在48の有料老人ホームを運営しております。

 

この度、ご入居者様の認知症高齢者への減薬の取り組みを開始致しました。

施設管理者・ケアマネジャー・本社スタッフに加え、当社指定医で認知症治療のスペシャリストである、たかせクリニック 髙瀬義昌理事長および東京大学、国際医療福祉大学にもご協力いただき減薬プロジェクトチームを発足し、以下の取組みを進め、その分析結果を共同研究として発表することを予めお知らせ致します。

「減薬による QOL・ADL改善効果の検証」の共同研究レポート発表

 当社は、国際医療福祉大学・東京大学大学院薬学系研究科・医療法人社団至髙会たかせクリニックとともに、産学医共同研究「有料老人ホームにおける入居者の減薬によるQOL・ADL改善効果」(くすりの使用最適化プロジェクト)に取り組んできました。その研究成果を「共同研究レポート」として発表しますので、ぜひご覧ください。

 また、2020年11月30日(月)、厚生労働省記者クラブにて東京大学、医療法人社団至髙会たかせクリニック、株式会社らいふによる共同研究成果発表記者会見を行いましたので、その内容も合わせて掲載しております。
 記者会見当日は、これまでの取り組み概要や研究成果などについて発表しました。当日は多数のメディアが出席され関心の高さが伺えました。

 なお、「共同研究論文」につきましては、2020年12月下旬に発表予定であることを申し添えておきます。

共同研究レポート

共同研究レポート(全26ページ)は、下記よりダウンロードできます。
共同研究レポート

共同研究レポート(1.6MB)

 
▼1ページ目
▼2ページ目
*3ページ目以降にきましては、上記よりPDFデータをダウンロードの上 ご覧下さい。

東京大学,たかせクリニック,株式会社らいふによる共同研究成果発表記者会見を行いました

 2020年11月30日(月)、厚生労働省記者クラブにて東京大学、医療法人社団至髙会たかせクリニック、株式会社らいふによる共同研究成果発表記者会見を行いました。
 記者会見当日は、上記産学医共同で取り組んきた「認知症と減薬の取り組み(産学共同研究)」のこれまでの取り組み概要や研究成果などについて発表しました。当日は多数のメディアが出席され関心の高さが伺えました。
 
 記者会見の概要・当日の様子については、下記掲載の通りです。
 また、記者会見当日発表した「共同研究レポート」を掲載しておりますので、ぜひダウンロードしてご覧下さい。
■記者会見概要

「有料老人ホームにおける入居者の減薬によるQOLADL改善効果」共同研究発表記者会見

1.日時:1130月(月)1500 


2.場所:厚生労働省 記者クラブ 


3.研究テーマ

 『有料老人ホームにおける入居者の減薬によるQOLADL改善効果』

 *「質を保った薬の最適化」を目指した極めて限られた研究 


4.研究概要

(1)研究期間

20193月~20203

(2)研究対象

株式会社らいふが運営する高齢者施設47棟の入居者2,383

(3)共同研究者

株式会社らいふ・国際医療福祉大学・東京大学・医療法人社団至髙会 たかせクリニック 


5.発表内容

(1)ケアの質関連指標推移

(2)薬剤費・薬剤数の推移

(3)減薬とケアの質の関係

(4)介護負荷の軽減を「みなし労働時間」「みなし労務費」の定量効果検証

 

6.説明者

(1)株式会社らいふ

(2)医療法人社団至髙会 たかせクリニック 理事長 髙瀬 義昌

(3)東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学 客員准教授 五十嵐 中


 


以上

【プレスリリース】
 報道関係各位

東京大学,たかせクリニック,株式会社らいふによる共同研究成果発表記者会見に関するご案内

下記の通り記者会見を執り行い、本研究プロジェクトの関係者が研究概要,成果,今後の活用方法・展開などにつきましてメディアの皆様にご説明いたします.ご多忙中の中,大変恐縮ではございますが,是非ご参加いただけますようご案内申し上げます.

「有料老人ホームにおける入居者の減薬によるQOLADL改善効果」共同研究発表記者会見開催のご案内

1.日時:1130月(月)1500 


2.場所:厚生労働省 記者クラブ 


3.研究テーマ

 『有料老人ホームにおける入居者の減薬によるQOLADL改善効果』

 *「質を保った薬の最適化」を目指した極めて限られた研究 


4.研究概要

(1)研究期間

20193月~20203

(2)研究対象

株式会社らいふが運営する高齢者施設47棟の入居者2,383

(3)共同研究者

株式会社らいふ・国際医療福祉大学・東京大学・医療法人社団至髙会 たかせクリニック 


5.発表内容

(1)ケアの質関連指標推移

(2)薬剤費・薬剤数の推移

(3)減薬とケアの質の関係

(4)介護負荷の軽減を「みなし労働時間」「みなし労務費」の定量効果検証

 

6.説明者

(1)医療法人社団至髙会 たかせクリニック 理事長 髙瀬 義昌

(2)株式会社らいふ

(3)東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学 客員准教授 五十嵐 中


 


以上
【お問い合わせ】

TEL:03-5769-7268
FAX:03-5769-7269
Mail:s.kojima@life-silver.com

窓口担当:小島
*電話によりお問い合わせ受付時間 平日8:30~17:30
 
 
 

施設における減薬取組みの意義

事業責任者からのメッセージ:

今般当社は、現在厚生労働省が策定しております「高齢者の医薬品適正化使用のガイドライン」に則り、指定医療機関との連携により、医薬品の適正な使用に関し全社を挙げて取り組んでおります。

 

超高齢化社会の突入に際し、高齢者に対する薬物療法の受容は益々高まっています。しかし一方で、加齢に伴う生理的変化により、薬物動態や薬物反応が一般成人とは異なること、また複数の疾患の治療のために投与された薬どうしで薬物相互作用が起こりやすいことは周知のとおりであります。

 

認知症の症状には、大きく中核症状と周辺症状(BPSD)があります。抗認知症薬は、中核症状に対する進行抑制を目的に処方されています。

 

周辺症状に対しては、まずは適切なケアやリハビリテーション、周囲の環境調整といった、薬を使わない手法を用いることが望ましく、それでも改善しない場合に向精神薬を低用量から使うこととされていますが、実際は多くの薬が不適切に処方されているケースが多いのが現状です。

 

上記をふまえ、医療法人社団 至髙会 たかせクリニック 髙瀬義昌理事長と、みよの台薬局グループと協力し、「安全な薬剤選択」「多剤併用の回避」「服薬頻度の低減」を大方針としてご入居者の薬とケアの最適化を目指します。

 

これら取組みを継続することにより、介護サービスのより一層の品質向上を実現し、ご入居者様の安心・安全な生活を提供し、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の維持・向上を目指します。
 
 
 
 

「アルツハイマー協会国際学会2020」で、当社と東大の共同研究結果の一部が発表されました
(2020年8月3日掲載)

 当社は、2018年12月より「多剤を服用しているご入居者様の減薬・最適化を行うことによるQOL・QOAへの影響や費用対効果」について、髙瀬クリニック・東京大学とともに検証して参りました。

 この度、202072731日、バーチャルで開催されたアルツハイマー病協会国際学会(Alzheimer‘s Association International Conference: AAIC2020』にて、上共同研究の結果の一部が発表されました。

 本学会は、世界で最も大きい認知症関連の学会です。

【学会の概要】
▼学会名
アルツハイマー病協会国際会議
▼題名
日本における介護施設での生活の質、日常生活動作度、介護費、医療費に認知症の重症度が与える影響の評価
▼研究者
・東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学教室
・エーザイ株式会社
・株式会社らいふ
・横浜市立大学医学部医学科健康社会学ユニット
下記 ボタン をクリック頂くと詳細ページにアクセスできます。

発表の際に使用されたポスター

上記ポスターのダウンロードはこちら
AAIC 発表ポスター

AAIC 発表ポスター(905.3KB)

 

雑誌「調剤と情報」2020年4月号に減薬の取り組みが掲載されました

 雑誌「調剤と情報」2020年4月号において、弊社の減薬の取り組みが掲載されました。
 これまで多くの雑誌に取り上げられてきましたが、今回はその中でも最多の5ページに渡って掲載されております。記事本文は、施設における減薬の取り組みの意義や、共同研究の意義について、弊社取締役の小林が執筆致しました。
 
下記に実際の記事を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

【掲載紙概要】
出版社:株式会社じほう
雑誌名:調剤と情報
発行 :2020年4月号

表紙

掲載記事

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