帯状疱疹・肺炎球菌性肺炎のワクチン公費負担実現に向けた取組み

  

株式会社らいふ[本社:東京都品川区、社長:吉田伸一]は、「生きる力を引き出す介護」を事業理念として、東京・神奈川・千葉・埼玉の13県にて現在48の有料老人ホームを運営しております。

この度、ご入居者様の帯状疱疹・肺炎球菌性肺炎の予防のためのワクチン公費負担に向けて、国際医療福祉大学等にもご協力いただき、産学共同のプロジェクトチームを発足致しましたので、お知らせ致します。

施設におけるワクチン公費化の意義

事業責任者からのメッセージ:

当社は、既報のとおり、認知症と減薬の相関性について、産学共同で取組みを進めておりますが、今般、厚生労働科学研究費「肺炎球菌ワクチンの費用対効果等についての社会の立場からの評価研究」の一環として「帯状疱疹および肺炎による高齢者のQOLQuality of Life)への影響に関する調査」について、東京大学および国際医療福祉大学より、協力依頼がありました。

 

以下の通り、ご入居者にとって、また社会に貢献できる機会であると判断し、本件依頼を受諾し取組みを進めることと致しました。

 

現在国は、高齢者の方の帯状疱疹を一定程度予防すべく新たなワクチンを開発しており、そのワクチンを定期接種するか否かを費用・効果の両面検討の上検討することとしています。

超高齢化社会の突入に際し、高齢者に対する上記疾病の予防接種は必須である一方、加齢に伴う健康状態や生理的変化により、複数の疾患の治療のために相応の期間を要すること、投与された薬剤同士で薬物相互作用が起こることはご高尚のとおりであります。

この調査結果により、ワクチンによって帯状疱疹や肺炎を予防することにどの程度の価値があるかを示すことができ、国がワクチンを導入するかどうかを検討する上で有用な情報とすることができるものと確信致します。


上記をふまえ、国際医療福祉大学医学部 池田 俊也 副学部長、医療法人社団 至髙会 たかせクリニック 髙瀬義昌理事長、東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学科 五十嵐 中 特任准教授に協力し、帯状疱疹・肺炎球菌性肺炎を罹患した場合にどの程度健康状態が損なわれるかの定期調査を継続的に実施することにより、ご入居者・ご家族の皆様のご協力を頂き、ワクチンの公費化に向け全社を挙げて取り組むことと致しました。

具体的な取り組み内容

ご入居者の皆様の健康状態を総合的に評価するために、生活の質 (Quality of Life, QOL)や日常生活活動度 (Activity of Daily Living, ADL)を詳細に記録する取り組みを開始します。ご入居者の普段の健康状態を把握するとともに、帯状疱疹や肺炎にかかった場合にどの程度健康状態が損なわれるかを継続調査します。

 

この調査結果により、ワクチンによって帯状疱疹や肺炎を予防することにどの程度の価値があるかを示すことができ、国がワクチンを導入するかどうかを検討する上で有用な情報とすることができます。


当社がデータ収集を予定しているQOL等のデータを匿名化処理し、医療法人社団至髙会たかせクリニック、東京大学大学院薬学系研究科の協力を得て、国際医療福祉大学医学部において集計を行い、帯状疱疹や肺炎にかかった方とかからなかった方で健康状態がどのように異なるかを分析します。

 

ワクチン公費化の究極の目的は、高齢者の帯状疱疹・肺炎球菌性肺炎の予防です。

当社の理念のひとつでもある「高齢介護弱者の救済」に向け、本取組みを積極的に進め、帯状疱疹・肺炎球菌性肺炎の予防のためのワクチン公費負担実現を目指します。


 今後も、プロジェクトを継続し、進捗につきまして都度ホームぺージ上で、発信して参ります。
 

第40回日本臨床薬理学会学術総会でらいふが協力した東京大学研究室の研究結果が発表されました(2019年12月11日)

 2019年12月4日~6日、京王プラザホテルにて、第40回日本臨床薬理学会学術総会が開催されました。
 開催3日目のポスターセッションのプログラムでは、東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学教室により「介護施設入居者を対象とした,認知症の重症度と日常生活動作の程度が QOL に与える影響の評価」の発表が行われました。
 
 このポスターセッションでは、らいふが提供した、高齢者を対象とする認知症の重症度やそれに伴う行動についてのデータに基づき、日常生活動作度や認知症による行動異常はQOLに影響を与えるという結論が導き出されていました。 
 らいふでは、今後も産学共同研究に積極的に協力し、高齢者の生活の質の向上に資する取り組みに還元して参ります。

■詳細■
学会名 第40回日本臨床薬理学会学術総会
テーマ 臨床薬理学の輝ける明日を求めて
日時  2019年12月4日~12月6日

会場  京王プラザホテル  

運営  株式会社コンベンションリンケージ 内

日本臨床薬理学会学術総会について



第40回日本臨床薬理学会学術総会については
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発表された論文

発表の様子

 

発表にはらいふが提供したデータが使用されました

 

「帯状疱疹・肺炎球菌性肺炎」に関する産学共同の研究レポートを発表(2020年8月14日)

 当社は、2019年より国際医療福祉大学医学部 池田 俊也 副学部長、髙瀬義昌理事長、東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学科 五十嵐 中 客員准教授に協力し、産学共同研究(*)をすすめて参りました。

 この度、ご入居者・ご家族の皆様のご協力もあり、帯状疱疹・肺炎球菌性肺炎を罹患した場合に、どの程度健康状態が損なわれるかの定期調査実施によるワクチンの公費化に向けた本取り組みの評価結果が発表されましたので、ご報告いたします。

 追って、サマリー版を開示いたします。
 
 
*「帯状疱疹・肺炎球菌性肺炎のワクチン公費負担実現に向けた取組み(産学共同研究)」の詳細は、こちら

研究報告書抜粋

*各画像はクリックしていただくと拡大できます。

表紙

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目次

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本共同研究報告は、下記よりダウンロードできます
研究報告書

研究報告書(943.9KB)

 

研究レポート速報(サマリー版)

上記、研究報告書をよりわかりやすくまとめたサマリー版です。こちらもぜひご覧ください。
*下記画像をクリックして頂くと拡大できます

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帯状疱疹とは

 帯状疱疹の特徴や症状、治療などについては、下記ボタンよりご覧下さい。
 
 
 
 

肺炎について

〔当社協力医療機関 医療法人至高会 在宅医療支援診療所 たかせクリニック〕監修
〔肺炎とは?〕
〔肺炎球菌ワクチンについて〕
上記情報は、たかせクリニック通信を抜粋したものです。:当社協力医療機関 医療法人至髙会 在宅医療支援診療所 たかせクリニック