「介護という仕事を知ってほしい」

      ~ 介護現場の「声」 ~
      ~ らいふの取り組みを紹介します ~                  

1.介護という仕事のすべてを知ってほしい

私が、この業界、そして株式会社らいふに身を転じるきっかけとなったのは、父親の介護そして施設での生活を家族として垣間見たことがきっかけです。脳梗塞・認知症を患い、その施設では長く8年ほどお世話になったのですが、ある時思い切って担当の介護職に「大変でしょう。どうして他人の世話ができるのです?」と聞いてみたことがあります。その方は、にこやかに「お父さんは将来の自分です。自分に置き換えています。人が通る道ですから」と言いました。感心させられ父親の顔をマジマジと見ると、確かに自分の老いた姿が投影できました。親子ですから似ていたのは当たり前なのですが。

 

弊社の理念の一つでもある“高齢介護弱者の救済”で触れている「高齢介護弱者」とは、高齢者の方ご自身のことではなく、高齢者の方を介護する側のご家族、それも「どうすれば良いか分からない、困った」と所謂介護疲れに発展する可能性がある、もしくはその状況に陥ってしまっているご家族のお手伝いをすることを指しています。

 

大切なご家族を自宅で介護したいという気持ちは当然ですが、そういった感情の狭間の中、やむなく施設への入居を選択されるわけです。現場の職員には、まずそのご本人・ご家族の立場になることを教育しています。「目の前にいるご入居者が自分の両親・祖父母だったら」「目の前にいるご入居者は将来の自分自身」と感じることで、毎日のルーティンワークになりがちな介護も、敬いの精神を胸に抱いたうえで介護業務に臨むことができるのだと確信しています。

 

一方、残念ながら、従業員は経験豊富なベテランばかりではなく、介護未経験の人から老若男女まで様々です。適切な教育の手順を踏まなければ、時折耳にする「介護施設で虐待」といった悲しい状況が生まれてしまいます。介護サービスは、ホテルと同じサービス業でもあります。人生の大先輩として、優しさと敬いの精神だけではなく、入居者の皆様を「お客様」として接し、その秘められたニーズが何かを考え続け、サービスを「させていただく」という姿勢を持つことが、今後益々必要になってくると考えています。

 

今般、社内で「発信強化プロジェクトチーム」を立ち上げ、定期的なミーティングを行っています。甚だ僭越ながら、介護という仕事が、社会・地域で理解され、信頼関係を築き、最終的にファンになっていただくために、まず「知ってもらう努力」が必要であり、それを実行することが必要だと考えました。つまり、介護の大切さ、重要さ、大変さを様々なコンテンツ・道具を用意・活用し、社会・地域に対し発信を継続的に行うことでもあります。

その成果物第一弾として、本編を作成致しました。「施設が支える」「地域が支える」「ご家族の心を整える」ためのヒント・工夫として、ご高覧いただけることを願っております。

2019年7月
取締役 事業責任者 小林 司
 
 

2.発信強化プロジェクトとは

本プロジェクトを立ち上げた目的

 プロジェクト設置のきっかけは、事業責任者コメントのとおり、介護という仕事について「社会・地域の人々に理解してもらい」「信頼関係を築き」「最終的にファンになってもらう」ためのコミュニケーション活動をすることです。

 そのためには、まず「知ってもらう努力」が必要であり、それを可視化し、実行すること、そして発信し続けることだと思います。

「介護という仕事」を、そして「らいふ」を世の中に・地域に積極的に発信し、介護の大切さ・大変さを伝えつつ、興味を持った・共感した、働いてみようかな、入居を検討してみようかな、応援したくなった、と一人でも思って頂けるよう腐心していきます。

 

 具現化のために、20195月に弊社の介護現場・本社からメンバーを選抜し「発信強化プロジェクトチーム」を立ち上げ、定期的にミーティングを実施するなど活動を開始・継続しております。

 「介護という仕事のすべてを知ってほしい」このプロジェクトのミッションはこの一点です。本チームメンバーを中心として、弊社の全スタッフから皆様に「介護という仕事」について様々な生の情報・ヒントをお届けして参ります。必ずや、お役に立てるものと確信しています。
 
 

プロジェクトメンバー

(1)施設長
    ホームステーションらいふ指扇     施設長
    ホームステーションらいふ川越     施設長
    ホームステーションらいふ清瀬     施設長
    ホームステーションらいふ三鷹     施設長
    ホームステーションらいふ経堂     施設長
    ホームステーションらいふ真鶴     施設長
    らいふ・グリーンテラス茅ケ崎     施設長
    ホームステーションらいふ中板橋    施設長
    グランドステーションらいふ武蔵新城   施設長
    ホームステーションらいふたまプラーザ 施設長

(2)主任
    ホームステーションらいふ指扇     介護主任
    ホームステーションらいふ川越     介護主任
    ホームステーションらいふ大和     看護主任
    ホームステーションらいふ小田原    介護主任
    ホームステーションらいふ愛甲石田   介護主任
    ホームステーションらいふ高田馬場   介護主任

(3)本社スタッフ
    本社所属 入社1年目・2年目 スタッフ

発進強化プロジェクト ミーティングの様子


今後、お伝えしていくコンテンツ・具体的な取り組み

苦労談・工夫・やり甲斐

  ▶苦労談・大変さ・やりがい

  ・施設で介護している時、苦労していること

    ・施設で介護している時、気を付けていること

    ・やりがいを感じる瞬間
  ▶介護の留意点

  ・入居者の介護における留意点

    ・ご本人や家族そして自分自身のモチベーション、工夫

〇理念の追求

  ▶生きる力の介護と生きる力を引き出す介護のエピソー


〇職場の人間関係・コミュニケーションの大切さ

  ▶ここにこの人あり

   ・年下上司・年上部下の関係

   ・男性職員・女性職員あるある

   ・パワフルスタッフとの関わり

   ヘルパー座談会

   ▶ふ信条」の活用・取組み流れ

〇現場教育

  ▶事故再発防止の取組み

  ▶施設の各種会議内容


〇介護全般  

      ▶一日の仕事の流れ

   ・夜勤帯の実態

         ・食事介助、服薬介助の様子

   排泄対応(拘縮・漏便など)の苦労

       ・経口摂取希望の家族宛てメッセージ

    ・ご家族の要望に応えられない辛さ

     ・スピーチロックについて

    ・立上り・トイレ頻回対応

     ・入居者からのニア暴力・セクハラ

  ▶時間のモノサシ」について


上記の内容を下記コのンテンツとしてまとめ、順次 公開予定です。
*本ページ下部の「4.コンテンツ」をご覧ください。

介護の流れ

大変なこと・困ったこと

やりがい


らいふの理念

心に残ったこと

ご利用者の声


新卒突撃インタビュー

 
 

発信方法・媒体

本プロジェクトの進捗や内容、記事は下記のような媒体を通じて皆様にお届けしてまいります。
(1)ホームページ
ただいまご覧いただいてい弊社の各種ページ・ニュース・トピックスにて随時情報をアップしてまいります。
詳細は「こちら」をクリック
(2)らいふ通信
弊社が毎月発行している「らいふ通信(不定期で号外も発行)」に取り組み内容やコンテンツを掲載してまいります。
詳細は「こちら」をクリック
(3)ブログ
弊社の施設や在宅介護サービスの現場の日常を日々 アップしております。是非 ご覧ください。
詳細は「こちら」をクリック

(4)各種メディア
弊社の取り組みが各種メディア(テレビや業界誌・新聞)に取り上げられておりますので、ご覧ください。
詳細は「こちら」をクリック
 
 

プロジェクトメンバーによる意見交換・事例発表会を実施しました

意見交換の陽介

【意見交換のテーマ】

(1)施設で介護している時、苦労していること

(2)施設で介護している時、気を付けていること

(3)やりがいを感じる瞬間  

(4)入居者の介護における留意点

(5)ご本人・家族そして自分自身のモチベーション・工夫

発表した内容は、随時 下記コンテンツにて公開していきます。

ご入居者座談会を定期的に開催しております

定期的に弊社の本社に、現在 ご入居されている方をお招きし、座談会を行っております。
お招きしたご入居者様に施設の管理者や職員から普段 聞けないことも質問をさせて頂き、本音でご回答頂いております。
今後の施設運営・サービスの向上につなげるととに貴重なお話を本プロジェクトにも活かしております。

【ご意見を伺った内容】
(1)施設での生活で辛いことは何か
(2)施設での生活の中で、やりがい、楽しみは何か
(3)今後、やってみたいことは何か
(4)施設の管理者・スタッフに伝えたいことは
(5)人生の先輩(ご入居者様)から後輩(職員)へ
   一言アドバイス

ご入居者座談会の様子


参加者全員の集合写真

本社見学の様子

本社近隣の飲食店で会食

天王洲アイルを散策


2019年7月度 ご入居者座談会
下記写真は、2019年7月に開催した「ご入居者座談会」の際に撮影したものです。座談会の詳細は「こちら」よりご覧ください。

座談会の様子

本社より都内の景色を堪能

貴重なお話を伺いました

本社エントランスで記念撮影


 
 

3.同業他社 重大事件に関する所感

(1)メディア取材に関する回答

2019年5月、品川区の有料老人ホームにてご入居者殺害事件が発生しました。ご入居者の安心・安全・安寧を追求するものにとって、あってはならない事件です。

「単に、個人の問題だったのか」「施設固有の問題なのか」「あるいは、当社を含め同業者も起こし得ることなのか」

先日、複数のメディアから取材、コメントを求められました。

あらためて事業責任者として以下の通り、回答しています。

是非ご一読願います。


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本件は、介護業界当事者のみならず、広く政治・行政・一般社会への問題提起が重要だと考える。


〈記者からの質問①〉


あのような事件は、あくまでスタッフの個人的な性格や資質の問題なのか、それとも日常の虐待の延長として誰でも起こしてしまう可能性があるのか?


当社コメントの回答①〉


非常に痛ましく、そして他人事ではない事件だと感じている。

スタッフの個人的な性格や資質が問題かと言われると、それも一つの原因なのだと思うが、殺人まで至るケースは個人の資質に因る。

自分の感情を律する力は誰にでも備わっているが、その律する力の強弱には個人差があるし、律する力が弱ければ、今回の事件のように道を踏み外してしまう。ただし、「誰でも起こしてしまう可能性・・・」は否定的。

 

同時に、介護の仕事、特にチームケアとして複数の仲間が同時に存在する介護施設では、本人を取り巻く周囲の人間、いわゆる環境にも責任が生じている。

当該容疑者はある程度経験があり、夜勤業務にも多く従事していたと聞いている。

彼は、日頃から虐待防止等の研修・会議に参加していたのだろうか。参加できていなかったとして、それを同僚は「仕方がない」と黙認していなかっただろうか。

ベテランだからといって、部下や後輩、着任したばかりの管理者が本人へ迎合することはなかったのだろうか。

詳細は分からないが、何も予兆がなかったはずはない。

 

我々は感情を持った人間であり、誰しも苛々することはある。

よって、虐待につながりかねない小さな苛々や違和感、様々なフラストレーション、いわゆる“虐待の芽”を見落とすことがないよう、一人ひとりが良い意味で牽制し合える環境醸成がとても大切だと考える。

 


記者からの質問②〉


面接の時点で、虐待しそうな人(過去にしていた人)を見ぬくことは可能か?可能ならその方法は?


当社コメントの回答②〉


当社は採用時には、応募者が「人生の大先輩である高齢者の方々への接遇が適しているか」に重点を置いている。

決して「誰でもウェルカム」とハードルを下げるようなことはしていない。

しかし、面接の時点で虐待をする可能性を見抜くことは不可能である。

人それぞれの本質を見極めることは、とても難しいこと。

だからこそ、入社後の教育指導・目配りが非常に重要。

 

介護の仕事の本質的特性を一言で言うなら「人が人の全てをお世話する」に尽きる。すなわち人についてのプロフェッショナルであるはず。

そのためには、日々の仕事の質を常に管理者がチェックすることにより、ある程度見抜くことは可能である。

所謂、「気になる部下」の目配りを徹底すること。

 

入居者・家族目線で、そして「将来私がここに住むとしたら」という自身の目線で周囲を見渡し、少しでも違和感を覚えた場合、例えばペタペタと覇気のない足音や、サービス業とは思えないレベルのフレンドリーな言葉遣いが聞こえてきた場合、また物の言い方がきつい同僚、介助が少し雑な同僚がいる場合、直ちに管理者へ報告してもらい、直接確認・指導し続けること。

些細な違和感、細かな情報にいち早く気付き対応し、対応し続けることこそが、虐待を発生させない対策の第一歩だと考える。

 


〈記者からの質問③〉


どうすれば、あのようなことを含めた虐待がなくなるのか?虐待防止研修がいいのか?スタッフのストレス軽減がいいのか?監視カメラで防げるのか?


当社コメントの回答③〉


伝家の宝刀はないが、優先順位および重要度の順では、

1.        監視カメラ

2.        機械化とシステム化

3.        指導・教育

当社では、「夜勤業務チェック」と言い、夜勤明けと日勤の2名による夜勤中の監視カメラの録画チェックを実施し、それを毎日午前中に本社報告させている。施設運営の自浄作用の一つとして機能させている。

 

また、『らいふ信条 私たちの基本行動』という現場スタッフが主体で作成した行動指針を定めている。

ポスター掲示や携行カードを携帯し、日々の申し送りで唱和したり、その場で良いことも悪いことも注意するよう、各自が思いやりや気配り・心配り、やさしさ・労りを胸に抱いてもらうよう努めている。

らいふ信条に記された内容は、すべて当たり前のことばかりだが、当たり前のことが当たり前にできるよう、出来ることは何でも胆力をもって取組み続けるしかないと考える。

以上

(2)2019年5月、品川区の有料老人ホームにて起きた事件の概要と社内ニュース

*情勢配慮の観点から、記事中の施設名は「老人ホームA」と記載させていただきます。

社内ニュース①

社内ニュース②


(3)事例検討・勉強会

本事件をうけて、弊社では施設長間でディスカッション・勉強会を行いました。また、その内容を毎月実施している施設ごとのミーティングでも話し合い、周知・徹底しております。

勉強会の様子①

勉強会の様子②

勉強会の様子③


(4)弊社の取り組みの例

上記本文にも記載がございましたが、弊社では全社員の行動指針『らいふ信条 私たちの基本行動』を定め、日々の社員教育とサービスの質の向上に努めております。
『らいふ信条 私たちの基本行動』に関する詳細は下記ポスター↓をクリック
 

らいふ信条のポスター

 

 

らいふ信条推進委員会の様子(本社での全体会議)①

らいふ信条推進委員会の様子(施設ごとの会議)③

らいふ信条推進委員会の様子(本社での全体会議)②

らいふ信条推進委員会の様子(施設ごとの会議)④