ALSOKとNJIおよび東京医科歯科大学
介護領域において科学的なアプローチによる新たな介護サービスの
創出・推進に向けた連携協定の締結

-介護における看取り予知技術及び緊急イベントの回避・軽減・対応を含むトータルケアパッケージ
の標準化・ガイドライン開発に関する共同研究を開始-

 綜合警備保障株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長:栢木 伊久二)(以下、「ALSOK」)と株式会社エヌジェイアイ(本社:福島県郡山市、代表取締役:橋本 弘幸)(以下、「NJI」)および国立大学法人東京医科歯科大学(東京都文京区、学長:田中 雄二郎)(以下、「TMDU」)の3者は、科学的なアプローチによる新たな介護・看護サービス及び各当事者の業務における新しいサービス、製品等の創出、推進を図るための連携協定を締結いたしました。
 具体的には、医療との連携も含め、個々の要介護者の状況を適切に反映したケアを行うことのできる新しい介護・看護サービスの創出を図るべく、研究開発、人材育成、具体的なサービス、製品の開発・提供、情報交流等の分野で連携いたします。

1 背景
 近年、介護現場では、要介護者やその家族の QOL の向上が強く望まれているとともに、介護者に過度な負担がかからない適切な業務の在り方と処遇・待遇の改善が喫緊の課題となっています。これらの課題の解決に向けたアプローチとして、介助や自立支援等のタイミングや効果が科学的な根拠に裏付けられている介護、いわゆる‘科学的介護サービス’の確立が期待されています。
 これらの課題解決に向け、まず、ALSOK、NJI および TMDU は、本協定の下で「看取り予知技術」とそれを含めた総合的な科学的介護サービスの提供を支援する「トータルケアパッケージ」の標準的ガイドラインに関する共同研究を行います。

2 共同研究概要
 ALSOK の複数の介護施設に、NJI が新技術により円滑なデータ取得が可能な測定機器・システムを設置し、TMDU が研究全体のコーディネート、データ解析等を担う体制を構築します。そして、終末期高齢者の「日々の状態変化」のデータを測定し、これらと「緊急イベント」との関連性を AI 解析すること等により、「看取り予知技術」の開発を行います。そして、当該技術に基づき、「緊急イベント」を事前に回避・軽減・対応するために必要な「トータルケアパッケージ」の在り方を提示し、その標準化に向けたガイドラインを作成します。
 こうした研究成果は、介護人材間のスキルの高位平準化を可能とし、ALSOK が一層の品質の向上を目指し取り組む‘科学的介護サービス’を実践すること、NJI が介護・看護の現場や関係分野の研究者のニーズに的確に応える製品の性能、品質を実現すること、そして TMDU が、看取りケアを中心に科学的な根拠に基づく介護・看護サービスの在り方を社会に発信・提供し、学術的な視点でリードすることを可能にすると期待しております。

 

参考資料

上記リリースについては下記もご参照ください。
https://www.alsok.co.jp/company/news/pdf/20221021_release.pdf