【プレスリリース】
  弊社の施設部門における「リスク・アセスメント」の取組みの経過をご報告致します


施設部門における「リスク・アセスメント」の取組み



株式会社らいふ[本社:東京都品川区、社長:吉田伸一]は、「生きる力を引き出す介護」を事業理念として、東京・神奈川・千葉・埼玉の13県にて現在48の有料老人ホームを運営しております。

 

この度、施設運営に関する様々なリスクの洗い出し・可視化と、リスク顕在化軽減の対策を「リスクアセスメント」として3年に亘り取組んで参りましたので取組みの経過をご報告致します。

 

各施設が業務上内在するリスクを自ら特定し、分析・評価を行った上でリスク軽減や業務プロセスの改善等のリスク対応策を策定・実行するリスクアセスメントを実施し、リスク低減の成果を挙げています。

 

リスクアセスメントの目的


リスクマネジメントとは、リスクを回避・抑制し、自立的な回復が可能になるまでに回復することを目的とする組織経営に必要な機能です。 

同時に、予防(再発防止・ロスプリベンション)という観点での全社的リスクマネジメント体制構築・リスクアセスメントの可視化・共有化・継続対策が重要な課題となっています。施設内管理下中の事故や管理者不適正行為が、風評リスクや収益機会減少につながることを現場・本社・経営と共有すべきとの認識にあります。

 

具体的取組み


各施設が業務に内在するリスクを自ら特定し、分析・評価を行った上で、リスク軽減や業務プロセスの改善等のリスク対応策を策定・  実施する自律的なリスク管理手法です。

定期的にリスクアセスメント(リスク評価)を実施することで、各施設の目標・役割・使命の達成を阻害するリスクを認識し、業務プロセスの改善やリスク軽減に向けた取り組みを促進しています。

同時に、内部監査実施時に取組み状況を確認することで実効性・牽制効果が高まります。

併せまして、経営として把握・認識しておくべき重大リスクについて報告・共有を図り、担当役員をリスクオーナーとする「重大リスク」の管理態勢(PDCA)を構築しています。

 

○実施方法は下記の通りです。

・「顕在化しているリスクの事象」「リスク事例」をベースに「エリア別リスクアセスメントシート」を策定、回報します。

・原因・対策のレベリング・共有を図り、エリア会議・内部監査にて進捗をフォロー。

 

(1)リスクにはリスク分類、分類基準などからオペレーショナルリスク、人事・労務リスク、施設・設備の老朽化、地震や火災の自然災害等がありますが、施設はこのリスクのなかから自施設に該当するリスクを網羅的に洗い出します。

(2)洗い出したリスクの発生の可能性と重要度を評価し、トップリスクを選定するとともにリスクの今後の対策と実施時期を策定

   し、その内容を「リスクアセスメントシート」に記載し、リスクの軽減と改善を図ります。

(3)施設で洗い出したリスクは、エリア本部とリスク認識の摺合せが実施され、かつエリア本部責任者は本社とそのリスク認識を

   共有化しています。

(4)定期的に「リスクアセスメントシート」のメンテナンスを行い、施設は自施設のリスクを認識しつつ改善を推進しています。

(5)リスクの改善状況は内部監査の監査項目になっており、実効性・効果は可視化されています。

(6)大規模地震・パンデミック対策として、BCP(Business Continuity Plan)を施設ごとに策定し、実効性アップのため毎年9月

   に施設単位で震度6強の首都直下型を想定した勉強会を定期的に実施しています。

 

リスクアセスメントの全体像


過去3か年の概要は以下の通りです。

 

 

23期からリスクアセスメントの取り組みを始めましたが、施設数増はあるものの、リスク全体件

数は改善効果が表れ減少傾向。

24期のリスク全体件数が23期から増加しているのは、施設でのリスクの認識が高まり、リスク

全体件数が増加したもの。

・各期ともリスク全体件数におけるオペレーショナルリスク件数の占める割合が多い。

 

実効性を担保するため、原因・対策のレベリング・共有を図り、エリア会議・内部監査にて進捗をフォローしています。

 

 

 効果 


リスクアセスメント取組みの効果は以下の通りです。

(1)リスクに対する施設社員全員の意識が高まり、かつ、管理者のリスクに対する知識が深まり事故発生件数は減少しています。

(2)各施設で共通するリスクもあり、そのリスクの対応策は他の施設でも参考となり、施設で的確なリスクの対応策を実施できるようになりました。

(3)「リスクアセスメントシート」は、各期・各施設ごとにリスクと対応策が時系列になっているので、管理者が新たな施設に

         着任しても自施設のリスクを即座に把握し改善することができます。

 

今後の対応は、以下の通りです。

(1)エリア別・施設別で認識に若干のバラツキあり、目的・対策・取組みのレベリングを図ること。

(2)トップリスク等重大リスクは担当役員をトップとする管理体制での改善を図り、その進捗状況は役員会と情報共有しているが、更にその体制を強化すること。

(3)「リスクアセスメントシート」にはあらゆるリスクとその対応策が記載されているので、その集大成としての資料を作成し、今後の業務プロセスの改善やリスク改善に向けた資料として活用すること。

 



【会社概要】

会社名:株式会社らいふ

代表者:吉田伸一

所在地:東京都品川区東品川2丁目2-24 天王洲セントラルタワー18

事業内容:有料老人ホーム運営 他(1都3県に48の有料老人ホームを運営)

事業特色:「生きる力を引き出す介護Ⓡと生きる力の介護Ⓡ」を事業理念とし、季節を取り入れたイベントや外出、完全オーダーメイドサービスの「らいふ・ケア・コンシェルⓇ」を通じてご入居者様の生きがいづくりを実践しています。

設立:平成711

従業員数:1,698

URLhttps://www.life-silver.com/life/