【プレスリリース】見守りシステム「らいふ君VIVAシステム」本稼働

 弊社は、介護の質や安心・安全性の向上、介護職の担い手不足解消の一助とするために、2018年春から居室内の見守りシステムをホームステーションらいふの先行施設に導入し、試行を続けてまいりました。この度、見守りシステムの稼働確認と目的の達成に目途が立ったことで、2019年1月から本稼働することとなりました。

導入の背景

 更なる高齢化の進行とご入居者年齢の上昇により、介護付き有料老人ホームの入居をご希望される需要は更に増えることが想定されます。有料老人ホームの介護現場では、職員の採用・教育強化と、より一層のきめ細かい介護・看護が求められています。また、社会保障費対策としては 「自立支援、重度化防止の実現」と「介護人材の確保と 生産性の向上」が求められていますが、介護現場ではご入居者の状態把握や介助方法把握が上手くできていないのが現状です。そのため、ご入居者の自立度が思うように進んでおらず、介護職員の作業負荷も高い状況が続いています。

 ホームステーションらいふは、現状の職員体制を変えることなく、ご入居者の安全と危険を軽減し、一層のきめ細かい介護・看護を実現するためにAIセンサーとICT技術の導入を決定しました。

システム概要

■名称
『親孝行システムらいふ君VIVA』
*らいふ君:社内呼称
*VIVA:Vital Information Visual Alert
 VIVA:スペイン語で「生きる」

■システム構成
・赤外線シルエットセンサー(天井据え付け)
・生体ドップラーセンサー(ベッドのマット下)
・ナースコールシステム
・介護/看護電子カルテシステム

システム概要と狙い

目的と狙い

・ご入居者の今をタイムリーに見守ることで、安全管理強化と危険軽減します。

・ご入居者の介助に感じるストレスを可能な限り軽減します。

・職員の業務生産性を向上させることで、より質の高い介護を実施し、ご入居者・ご家族の満足度向上に努めます。

・職員の働く環境を改善することで、職員の採用を促進します。

らいふ君VIVAができること

1.センサーが居室内を常時見守り異常検知情報を発報することで、能動的な見守りを実施します。巡視の合間で発生する現象も見逃しません

☆異常検知基本情報:転倒、横たわり、トイレ異常、画角外検知、生体異常

 2.異常検知時の状態を即時映像で確認できるため、ご入居者に適切な処置ができます。

3.センサーが居室内を常時見守るため、特に夜間の巡視を減らすことができ、ご入居者が夜中に起きてしまうストレスを軽減します。

4.センサーが異常検知すると介護職員のモバイルフォンに通知します。さらに、当該通知の前後30秒間の動画が自動記録されており、

   どのように発生したかの判断の支援となります。

 5.介護・看護職員の業務効率化で、ご入居者により深いサービスを提供します。

 6.ご家族が遠い場所や自宅パソコンからご入居者の介護情報を閲覧できます。

携帯端末でもチェック可能

施設のモニターで一括管理

iPadでカルテ入力

先行導入施設

・ホームステーションらいふ千歳船橋

・ホームステーションらいふ成城野川緑道

・ホームステーションらいふ小田急相模原

導入効果

●業務生産性が約20%向上しました。
 ・総労働時間が常勤職員で約10%減少(1日当り約70分)
 ・手厚い/より質の高い介護に8~10%を振り向け(1日当り約60分)
●生産性向上要因は
  1、介護記録作成が、手書き→モバイル入力に変わって残業時間が削減
  2、業務申し送り(引継ぎ)時間が短縮
  3、定期巡視が減ることで時間を創出
  4、看護師の処置効率が向上
  5、情報共有・迅速化により、職員同士で協力・連携できるようになった
●ご入居者に対して
  6、ご入居者への傾聴機械の増加
  7、ご入居者の体調不良・急変の早期発見
  8、ご入居者の体調に合わせたリハビリ提供
  9、定期巡視(特に夜間)が減ることで、ご入居者が良眠・快眠できる
 10、ご家族へご入居者状況報告の質向上
 11、レクリエーション/イベントを充実できる
 12、訪問診療医師への質の高い情報提供
 13、看取りケアの質が向上

今後の展開

 1、“親孝行システムらいふ君VIVA”の導入施設を拡大します。
   ※次期導入候補:11施設
 2、本格稼働により情報と運用ノウハウを蓄積し、販売用モデルを構築します。